「心と身体・両方向からのアプローチ」により、効率的にパフオーマンスを最大限に引き出す!
リラックスが良ければ,
パフオーマンスを最大限に活かすことができるのはいうまでもない。
緊張すればあなたの実力は発揮されない。
だが・・・・・・・・・・「日本人は緊張しやすい」(笑)
1.「心理的アプローチ」
それは、日本人のDNAに組み込まれているとさえいえる「恥の文化」が大きく影響している。
言うなれば、西洋のような「個人主義ではない」ということだ。(膨大な量になるため、ここでは割愛しレポートに委ねる)
“恥をかかないようにしよう”“失敗しないようにしよう”
となると、当然そこにはある種の〈怖れ〉が生じる。
その「怖れの中身を具体的かつ明確にすること」によって解き放っていく。
この「具体的中身」は、「一般化できる次元とできない次元に因って構成されている」
という繊細さを含んでいる。
日本人の素晴らしい特質を変えることなく、「新たな視点の角度と意味づけ」を与えることで、
心の重責を簡単に下すことができるのである。
2.「身体的アプローチ」
自分では「リラックスしているつもり」でも、多くの人が、自身では気づき難い習慣的な無意識の緊張を持っている。
まずは、その緊張に気づくことが重要だ。
多くに人が、怒りの感情を、顎、肩、腰などで止めている。
怒りの感情は、腰に溜まりやすく、臓器としては、胃や肝臓がその担い手となっている。
“それは、いかんぞう!(胃肝臓)なのだ”(笑)
気に入らないからと、直ぐに相手を殴ったらまずいわけであり仕方がない事でもある。
が、その怒りのエネルギーが蓄積されれば、様々な病気に発展する可能性もある。
怒りは貯めずに、寝る前に解放してあげることが重要だ。
せめて「良い人」になってから床に就こう(笑)
(解放できない人は世の中のためにも是非レッスンにきて開放してほしい)
自分の心を論理的に理解することは重要ではあるが、感情ブロックやトラウマ等がある人の場合は、
身体からアプローチし、不都合な回路に影響を施していく方が効果的だ。
俳優のためにストラスバーグが考案したリラックス方法で、身体を「緩めて・開いて・崩す」ことにより、
日常的な〈ケ〉の世界から〈ハレ〉の世界へと、心身ともにステージを上げていく。
他者への恐れが強い人は、能面の様に表情が硬くなる。
顔は心理的な側面に強く影響を与える部位である。
脳幹活性法や自律訓練法により、表情筋のリラックスも行う。
俳優は、感じたことがすぐに表情に、体に、表れるような繊細な楽器が必要だから。
更に、気功法も用いて身体をめぐるエネルギー(気)を流れやすくする。
(カテゴリー【気のコントロール】参照の事)
整体の始祖である野口春哉先生の、「活元運動」における自動癒気で、更なる深いリラックス状態へと進む。
活元運動を元に、俳優ならではのプラスアルファーを加えることで、
感情のブロックと身体のブロック両方を開放させることができるようになる。
身体が自動的に心身のブロックを癒す方向に働きだすので、
体得してしまえば、感情・気の流れ・整体と、一石三鳥で楽器を練ることが適う。
正に万能な方法である。
なぜ、整体の方法に組み込むことが可能かというと、野口先生のアプローチは、「人間の本質」という高い見地からの深いまなざしを持ち、様々な方法を編み出しているからだ。
「本質的なものは、応用が利く」のである。
つまり、スタニスラフスキーシステムも同様であり、本質に根差したものは、それ以下はすべて包括するという事である。
〈気〉は特別なものではなく、誰でも練習次第で気感をどんどん高めていくことができる。
気感が高まると、どこに感情ブロックがあるかも自分でわかるようになり、
直接物理的にアプローチをかけることもできるようになる。